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語学の方程式? 私の趣味は英会話です 2 [四技能]

周りに外人がいないから、会話が上達しないとおっしゃる方がいらっしゃいます。

フィルターのところで書きましたが、アウトプットのフィルターはインプットのフィルター以上には大きくならないので、まずはインプットを独学でしっかりやることをお薦めします。
(ネイティブを相手にインプットを増やすというのは学習初期に於いては非効率的だと考えていますがこの話はまた別のところで)

ところで、会話の一回のやりとりを分析すると、例えば、

1.外人が質問を発する
2.それを聞いて理解する
3.答を頭の中で考える
4.答える

となります。
ここで、外人の質問が聞き取れたとすると、そこから先の
3.答を頭の中で考える
4.答える
については、全く自分だけの作業だと言うことが分かります。

ということは、外人から質問を投げかけられたと仮定して、自分でその答を考えて独り言を言ってみるという訓練が有効であることが分かります。

これはもちろん、アウトプットフィルターがある程度出来上がって、会話のための瞬発力が必要だという時に行う訓練です。
外国語検定の二次試験対策などに良いでしょう。

大学時代に私は、夜のアルバイトからの帰り、駅から家までの10分間の距離を英語の独り言を言いながら歩きました。
その時々にテーマを決めて、分からない単語は家に帰って調べて。

もちろん、ネイティブが目の前にいれば、文法の誤りや発音を直してもらえるかも知れません。
(その程度の話であれば、フィルターを大きくしていく過程である程度解決している問題でしょうし、実際の会話では、相手は発音や文法の誤りよりもこちらの話の内容に気をつけているので、間違っていても直してくれないケースがほとんどだと思います)


語学の方程式? 私の趣味は英会話です 1 [四技能]

「私の趣味は英会話です」とおっしゃる方が、結構いらっしゃいます。

英会話 = 英語 + 会話

ここで、いつもの「英語を日本語、英米人を日本人に置き換える」テクニックを使うと、

「私の趣味は会話です」となります。

日長一日、井戸端会議に花を咲かせる一部のおばさまを除くと、趣味が会話/おしゃべりとなる方はそれほど多くないのではないでしょうか。

なぜ頭に英語が付いた瞬間、それが他人に胸を張って言える趣味と変わるのでしょうか。

私など日本語でも会話は苦手ですから、英会話も苦手です。
語学学校で「はい、では隣の人とペアになって、今度の週末の予定について話し合ってください」などと言われると困ってしまいます。

ひょっとすると、「英会話が趣味」とおっしゃる方の趣味は本当は英会話ではなく、英会話を習いに行くことかも知れません。

外人と話をしている自分にうっとりし、英語を勉強しているんだぞと周囲にアピールできることに満足しているのかも知れません。

語学学校の先生の揃え方に表れているように、ここで、外人というのは、白人がほとんどでしょう。
なぜかフランス人やロシア人は含まれても、中国アメリカ人や、インド系イギリス人や、黒人は除かれるケースが多いようです。


語学の方程式 ? 複数言語をやると言うことは? [フィルター理論]

英語 -> 日本語」と「日本語->英語」は、異なるスキルセットのように見えます。
こうなると、複数言語を学ぶ場合は、大変なことになります。

私のように、日英仏伊の四カ国語だと、その四つの組み合わせの両方向を数えると、

4P2 = 12通りとなります。

サッカー4チームが、総当たりで、ホーム・アゥエーで戦うのと同じです。

これでは一つの外国語を覚えるたびに、覚えるべきことが加速度的に増加します。

ところがフィルターの考え方を使うと、登場人物は、各国語のインプットとアウトプットのフィルターと、真ん中に、認識を担当する脳みそがあれば足ります。

よって、日英仏伊の四カ国語であれば、日英仏伊それぞれのインプットとアウトプットのフィルターがきちんと出来ればよいことになります。
それはすなわち、日英仏伊四カ国語を学ぶことと同じことです。


語学の試験 [フィルター理論]

日本人の試験好きもあって、巷では語学試験の評価についても意見が交わされているようです。

例えば英語を例に取ると、「英検は日本語を相手としての試験だから、本当の実力は分からない。受検すべきはケンブリッジ英検である」などという意見があります。

ここでフィルターの考え方を持ち出すと、ケンブリッジ英検で試されるのは、英語のインプットフィルターと英語のアウトプットフィルターです。
それに対して、英検では、英語のインプット/アウトプット、日本語のインプット/アウトプットが試されるわけです。
試験の純粋な難易度を別にすれば、どちらが難しいかは明白です。
英検の方が難しいです。

難易度設定の点から言うと、国内の語学検定に比べて、外国の検定の方が難しいと思われるのも事実ですが。

私が、イタリア語検定1級と、シエナ大学イタリア語検定のレベル4(C2 最上級)。フランス語検定1級と、DALF を受検した感じでは、やはりその国で実施されている試験の方がレベルは高いようです。

ヨーロッパでは語学検定の難易度について、共通化された評価が付されており、C2はネイティブレベル/語学教師となれるレベルとされています。



フィルター理論 3 訳さないと言うこと [フィルター理論]

英語で聞いて、英語で答えること」
これに比べて、
「英語で聞いて、日本語で答えること」あるいは「日本語で聞いて、英語で答えること」
の方が大変です。

英語で聞いて英語で答える場合、使うフィルターは、インプットもアウトプットも両方とも英語です。
両方とも英語ですから、穴の開き方は同じです。

ところが、英語で聞いて、日本語で答える場合は、インプットフィルターは英語、アウトプットフィルターは日本語です。
よって、フィルターの穴の開き方(語彙、文法、慣用表現などなど)が異なります。

脳で理解したことを、入ってきたフィルターと異なるフィルターで出力するという切り替え作業が大変なのです。

通訳翻訳というのは、英文和訳とは違います。
英語フィルターを通して入ってきた情報を、一旦自分の脳で理解して、それを日本語フィルターを通して出す作業です。そこでは、単語や構文が必ずしも原形をとどめていないかも知れません。
それで良いのです。

英語で表現されていた内容、脳の中で結ばれた像、そして日本語で出力された内容が同じメッセージを伝えられれば成功なのです。

英語で会話している時にも日本語で会話している時にも不便を感じないのに、通訳・翻訳になった瞬間時間がかかるのは、このフィルターの切り替え時間なのです。


フィルター理論 2 外国語脳 [フィルター理論]

英語をやる時は、英語脳を作らなければいけない、英語で考えなければならない」
こういう言葉を聞くことがあります。
これは一体どういうことでしょうか。

「英語を理解するのにいちいち日本語に訳してはいけない」

これは正しいと思います。

では、日本語で得て脳に蓄えられた知識を、もう一度英語で覚え直さないといけないのでしょうか?
これに近い内容で、「外国語のレベルは母語のレベルを超えることが出来ない。よって母語(我々の場合は日本語)のレベルを上げないといけない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

仮に外国語の数だけ脳が必要なのであれば、マルチリンガルの人はたくさんの脳が必要になります。
私の場合も、日本語脳、英語脳、フランス語脳、イタリア語脳。もとより頭は大きいと良く言われますが、大変なことになります。

「外国語のレベルは母語のレベルを超えることが出来ない。よって母語(我々の場合は日本語)のレベルを上げないといけない」
この場合の「レベル」については、きちんと定義を明らかにして議論すべきだと思いますが、仮に単語のレベルで言うと、これは経験的に正しくないと言えます。

私は会計の知識についてはイタリア語・英語でまず身につけたので、日本語で何というか知らずに外国語だけ単語を知っている用語がいくつもありました。
また、日本に存在しないもの・概念についての単語は、当然のことながら外国語でしか単語を知りません。

他方、「考える時は言葉を使って考える」という前提も、やや疑問があります。(この辺りは脳の専門の方にご意見をいただきたいのですが)

言葉を使って考えるのであれば、これまで言葉が存在していないような新しいアイディアは思いつかないと言うことになります。

フィルター理論では、脳のイメージを結ぶ場所は、言語にとらわれないと考えます。

例えば、apple と書かれた紙を見ると、英語のインプットのフィルターを通して、脳にリンゴのイメージが浮かびます。
りんごと書かれた紙を見ると、日本語のインプットのフィルターを通して、脳にリンゴのイメージが浮かびます。

英語を英語のまま理解して、さらには英語でのアウトプットをするということは、英語を英語のインプットフィルターを通して理解し、それに対するアウトプットを英語のアウトプットフィルターを通して発するということです。

これができないとどうなるでしょうか。常に英語と日本語の間で訳をするので、
・英語で情報を得る
・英語のフィルターがふさがっているので、文法知識、単語知識等を駆使して、日本語のフィルター上に、情報をマップする
・それを日本語のフィルターから脳に渡す。
発信する場合はこの逆のフローです。

これでは時間がかかってしまいます。

脳はあくまで一つです。
外国語を習得すると、フィルターが増えていくわけです。


フィルター理論 1 [フィルター理論]

音の要素を除くと、読むと書くだけ考えればよいことになります。

ここで、フィルターという概念を使います。
ところてんの方がわかりやすいかも知れません。

日本語で考えてみましょう。
日本語で表現された事象は、受け手のインプットフィルターを通して、その内容が脳に伝わります。
受け手のフィルターが目詰まりしていなければ、出し手のイメージした内容がすべてフィルターを通過できて、受け手の脳にきれいに像を結びます。
出し手のイメージと受け手のイメージが一致するわけです。
ところが、受け手のフィルターが目詰まりしていると、受け手の脳で結ぶ像は、出し手の意図していたものとは異なることとなります。

今度は自分が表現することを考えます。
自分の脳の像を日本語で表現するわけですが、この場合もアウトプットフィルターが目詰まりしていると、自分の思った通りの内容は文字に現れてこないことになります。

このように、インプットとアウトプットのフィルターを考えると、言葉、外国語との関わりがきれいに説明できます。

読めるけれど書けない漢字があるのは、インプットフィルターの方がアウトプットフィルターより整備されていると言うことです。
同様に、優れた表現、言い回しを味会うことは出来るが、自分では使えないというのも、同じことを示しています。

すなわち、インプットフィルターの方が、アウトプットのフィルターよりも整備されている。便宜上、インプットフィルターの方が大きいと表しましょう。

すぐに分かるのは、インプットフィルターの方が常に大きいということです。
自分では使えるけれど、それを見た時には理解できないというのはあり得ないと言うことです。

ということは、アウトプットのフィルターを大きくしようと思ったら、それ以上にインプットフィルターを大きくしなければならないということです。

巷で、話すことに焦点を置く会話学校が多いですが、その為にはそれ以上のインプットの努力がないと、会話はうまくならないことを覚えておかなければなりません。


語学の方程式 3 英語から日本語への翻訳家 [フィルター理論]

ここに英語から日本語へ訳す優秀な翻訳家の方がいらっしゃるとします。

ここで必要とされる能力は以下の式で表されます。

英日翻訳家 = 英語のインプット + 日本語のアウトプット

ここで分かるのは、必ずしも英語のアウトプット能力は必要とされていないと言うことです。
(実際は原文の不明な点などを著者に質問するためにアウトプット能力が要求される場合もありますが)

アウトプットのフィルターは、必ずインプットフィルターよりは小さくなりますので、この方は、
大きな英語のインプットフィルター
大きな日本語のアウトプットフィルター
さらに大きな日本語のインプットフィルター
を持っていることになります。

外国語和訳において必要とされる能力が日本語の能力と言われる所以です。

さらにこれを発展して気が付くのは、

英日翻訳 = 英語インプット + 日本語アウトプット
仏日翻訳 = 仏語インプット + 日本語アウトプット
伊日翻訳 = 伊語インプット + 日本語アウトプット

すなわち、日本語アウトプット能力は、外国語->日本語翻訳に於いて共通の部分だと言うことです。

英日翻訳コースを受講した人が、仏日翻訳コースを受講する必要があるかというと、ないのです。
仏語インプットフィルターがきれいに出来たならば、あとは英日翻訳で磨いた日本語アウトプット能力を使えば、仏日翻訳ができるのです。

このように、外国語活動を分解することで、どの部分が外国語に依存しているかが明らかになります。

イタリア語などのマイナー言語では、翻訳コースや通訳コースは勉強の機会が少ないのですが、そんな方も英語ができるならば、英日翻訳/通訳コースをやれば、あとはイタリア語のインプットを鍛えることで伊日翻訳/通訳が出来るようになると言うことです 。



語学の方程式 2 [四技能]

聞く = 読む + 音 + スピード

音だけで外国語を習得したというような特殊な例を除けば、
「読んで分からないものは、聞いても分からない」
ということになります。

「聞き取れない」と言う時に、ではそのテキストを読んでみて分かるかどうか見てみましょう。
読むと分かるというのであれば、次は問題は音とスピードということになります。

ゆっくり話してもらって理解できるのであれば、それはスピードだけの問題ですから、早いスピードに慣れる練習をすればよいことになります。
(実際には早く話されると、音がつながったり消えたりするので、音の問題にも絡んできます)


語学の方程式 1 [四技能]

読む、聞く、書く、話す。
語学の四技能ですが、読むと聞く。書くと話すは、セットで説明されることが良くあります。
すなわち、インプットの組と、アウトプットの組です。

では、読むと聞くではどう違うのでしょう。
方程式を作ってみました。

聞く = 読む + 音 + スピード

同様に、書くと話すについては、

話す = 書く + 音

ここでは、話すは、自分の言いたいことを主張することを想定していて、会話のことは別途検討することとします。
話す場合は、自分の話せるスピードで話せば良いので、スピードは変数として入ってきません。


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