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「TOEFL・TOEICと日本人の英語力」(鳥飼玖美子著)講談社現代新書 [読むべし外国語学習]

ブックオフで105円で買いました。
残念ながら105円の本でした。
TOEFL、TOEIC、英検がどんなものか知っている読者にとっては、第四章の「日本人のTOEFLスコアはなぜ低いのか」だけ読めばよいでしょう。160ページの本のうちの16ページです。

日本人の英語力の低さを述べるときに引き合いに出されるのがTOEFLの点数。
これを理由に、これまでの英語教育を否定し、会話中心の教育に重点が移されてきている。

筆者は、言語的に英語に近い言葉をしゃべっている人を除き、中国韓国と日本を比較。(いずれもアメリカ人の習得しやすさの観点で第四グループに入る言語)

1.日本の読解、文法中心の英語教育は駄目だ。コミュニケーション重視だ
実際は長文読解、文法で、中国に大きく劣っている。

2.受信型ではなく、発信型の英語を伸ばさなければならない。
TOEFLの試験には、最近までライティングはなかったし、今でもスピーキングはない

筆者の主張は、「TOEFLがなんたるかも知らず、どの分野で点数が低いかも検討せずに、会話重視とは何事だ」ということである。
筆者が引用した立花隆氏の朝日新聞インタビュー記事(19ページ)では「例えば英語のテストをTOEFLにする。それこそ国際標準です。あのテストは音声が基本ですからね」とあるが、もちろんTOEFLに音声はない。

ごもっともです。

筆者が引用したカネールとスウェインのコミュニケーション能力の定義(81ページ)は、
「文法的能力」「社会言語的能力」「談話能力」「方略的能力」だそうだ。
英検準1級の面接や、ガイド試験の面接ではこれらは測定不可能だと私は思う。
国内試験では英検1級、フランス語検定準一級/一級。海外物では私が受けた中では、イタリア語のCILS(レベル4)、フランス語のDALF(B4)くらいが必要であろう。

また、カミンズ(Cummins)が言語能力を BICS (Basic Interpersonal Communication Skills) と CALP (Cognitive Academic Language Proficiency) とに分けていることを紹介している。 (146ページ)
前者は基本的な対人コミュニケーション能力であり、後者は学校での学習などを可能にする知的活動を行うための言語能力を指す。
カナダへの移民の子供を研究した結果、前者は比較的短期間に習得されるが、後者は数年かかることを発見した。
現在の日本の英語教育はどちらを目指しているんでしょうかね。
最近の英語の教科書では、ハンバーガー屋で買い物をする会話が使われているらしい。
高校卒業する頃には、ホットアップルパイも追加で買えるようになることだろう。


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「たった3ヶ月で英語の達人」 (志緒野マリ著) 詳伝社黄金文庫 [読むべし外国語学習]

「たった3ヶ月で英語の達人」 (志緒野マリ著) 詳伝社黄金文庫
ブックオフで105円で買いました。
105円にしては実り多かったです。
みなさんも105円で見つけたら、是非買ってください。
面白いです。

気に入ったのは

17ページ
英語三大デマ理論
・住めばOK理論 その国に住みさえすれば、赤ちゃんだって英語を話せるようになる
・抜け道理論 画期的な方法さえあれば、英語をラクラクと身につけることができる
・文法悪役理論 英文法なんか知らなくてもいい

108ページ
留学で伸びるものはリスニングだけ

134ページ
自分では、たとえ英語で話しているときであっても、日本語で考えていると思う。しかし、英語を話すときには、いちいち日本文を作成してから訳すのではなく、言いたいことを言語以前の段階のもやもやしたもの(概念というのかな)から直接英単語に乗せて出すことができる。
ペラペラ話しているときの自分の脳ミソの働きを自己分析すると、言いたい内容や概念に合致する「英語」や「スペイン語」をすばやく検索する機構ができあがっていて、必要に応じた言葉にのせて概念を吐露することができる。私にとっての外国語知識とは、トコロテンを押し出すカタのようなものである。

162ページ
英語学習にとって、会話学校の占める位置はなんなのかというと、それは「アウトプットの場を提供してくれる」ということだ。それ以上でも以下でもない。

全く同感である。
トコロテンのあたりは、「日本語で考えている」というところを除けば、最近考えている「外国語の時は外国語で考えているのかどうか」というところをうまく言い表してくれている。


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